睦月|正月
瑞祥新春。祝いに寄せて
ひときわ贅沢な椀を配す
瑞祥新春。祝いに寄せて
ひときわ贅沢な椀を配す
福を呑む。
鬼も潜む、遊び心を味わう
〝春来草自生〟
器の流れに料理を嵌め込む
やはり、桜。
花見の馳走は光琳の逸話に想いを馳せて
口に運べば
薫風のように、清々しく
涼やかな氷室仕立てに
無病息災の願いを託す
七夕の五色糸から連想。
五味の取り合わせで遊ぶ
氷、ガラス、釣瓶、蓮。
水を想わせ、涼感を招く
まずは一献、幸運の「ツキ」
銀杯を手ずから
忘れられつつある節句を
重んじ、菊をふんだんに
控えめな目出たさを祝う
その豊かさに心惹かれる
矢羽根の皿に乗せる思い
時がつくりだす味わい